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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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第1回「耳の枠はずし」プレイリスト
3月28日(日)開催の「耳の枠はずし」第1回は、おかげさまで好評のうちに無事終了しました。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
個人的にはLPの音の良さを再認識しました。特に下にジャケットを掲げたCramps盤! 演奏・録音ともいいと評価していましたが、抜群でした。Sound Cafe dzumiのオーディオ様々です。
当日、プレイした音盤のリストを掲げておきます。
プロジェクタで音盤のジャケットや参照すべき絵画や写真など、ヴィジュアル系資料の紹介にトライしてみたのですが、こちらも評判がよく、うれしかったです。ふだん、どうしても聴覚は視覚に従わされてしまいます。聴覚から視覚へとイメージを広げることは、今回のレクチャーのテーマのひとつと考えています。

第2回は来週の日曜日、4月4日です。
テーマは「野生の耳がとらえる音景」。
今回のレクチャーの第1~3回は、自分なりに「フリー・ミュージックのハードコア」ととらえています。
第1回は「音響」以降と言われている演奏と、Derek Bailey,Hugh Davies,Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanza等との演奏の類縁性を指摘し、ある水脈を浮かび上がらせてみました。
彼らが内省を通じて、沈黙に渦巻くざわめきの力動に触れていたとすれば、第2回で取り扱うのは、自然のたゆまぬ生成のざわめきに耳を凝らし、やはり同じ力動に接続していった演奏者たちです。Michel Doneda,Ninh Le Quan,Dominique Regef,Benat Achiary,Kazue Sawai,Kim Suk-Chul等の音源を紹介します。どうぞご参加ください。

4月4日(日) 15:00~18:00
第2回 野生の耳がとらえる音景

なお、各回定員25名のため、予約をおすすめします。
料金:各回1000円(1ドリンク付き)
会場:Sound Cafe dzumi
   武蔵野市御殿山1-2-3 キヨノビル7F
   JR吉祥寺駅南口から徒歩5分
   電話:0422-72-7822
予約先:event@dzumi.jp
    件名「耳の枠はずし:日付」、本文「氏名、人数、電話番号」
    をメールで送付してください。


福島恵一音盤レクチャー in Sound Cafe dzumi〈耳の枠はずし-不定形の聴取に向けて〉
第1回 デレク・ベイリーと「音響」以降 音盤プレイリスト

1.ぶつかりあう音の軌跡
■Derek Bailey/Guitar Solos vol.1(Incus) 1971
■Phosphor/PhosphorⅡ(Potlatch) 2006
■Phil Durrant,Thomas Lehn,Radu Malfatti/Beinhaltung(Fringes) 1997
■Toot/Two(Another Timbre) 2008
■Phil Minton/A Doughnut In One Hand(FMP) 1998
■Speak Easy/Backchats(Creative Sources) 2008

2.ベイリーの語法の確立
■Derek Bailey/Pieces for Guitar(Tzadik) 1966-67
■Derek Bailey/Public and Domestic Pieces(Emanem) 1975-76
■Derek Bailey/Improvisation(Cramps) 1975
■Derek Bailey/Notes(Incus) 1985
■Derek Bailey/Carpal Tunnel(Tzadik) 2005
■Spontaneous Music Ensemble/Karyobin(Island) 1968
■Company/Company1(Incus) 1976
■Company/Epiphany(Incus) 1982

3.フリー・ミュージックの複数性
■Derek Bailey&Han Bennink/Live At Verity's Place(Incus) 1972
■Evan Parker,Derek Bailey,Han Bennink/Topography of the Lungs(Incus) 1970
■Peter Brotzmann/Machine Gun(FMP) 1968

4.「力の即興」の水脈
■Hugh Davies/Performances 1969-1977(Another Timbre) 1969
■Chris Burn's Ensemble/Ensemble at Musica Genera 2002(MooMusic) 2002
■Evan Parker&Paul Lytton/At The Unity Theatre(Incus) 1975
■Evan Parker&Lawrence Casserley/Solar Wind(Touch) 1997
■John Butcher/Invisible Ear(Fringes) 2002
■Rohdri Davies/Trem(Confront) 2001
■Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanza/Azioni 1967-69 (Die Schachtel)

※主要参考文献
□デレク・ベイリー「インプロヴィゼーション」 工作舎
□清水俊彦「ジャズ・アヴァンギャルド」 青土社
□椹木野依「へルター・スケルター」 トレヴィル
□宮川淳「アンフォルメル以降」 宮川淳「美術史とその言説」 水声社
□今橋映子「〈パリ写真〉の世紀」 白水社
□尾崎信一郎「絵画論を超えて」 東信堂
□ロラン・バルト「第三の意味」 みすず書房
□ジョナサン・クレーリー「知覚の宙吊り―注意、スペクタクル、近代文化」 平凡社
□ヴァルター・ベンヤミン「ベンヤミン・コレクション① 近代の意味」ちくま学芸文庫
□Derek Bailey "Improvisation(second edition)" Da Capo Press
□Clive Bell "New London Silence" The Wire issue 260,Oct. 2005









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レクチャー内容 | 21:41:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
本日、「耳の枠はずし」第1回です
おかげさまで、福島恵一音盤レクチャーin Sound Cafe dzumi「耳の枠はずし」初日を迎えることができました。
あれやこれやで準備が不足し、結構ボロボロですが、わかりやすく語りかけるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。珍しい音源もいろいろ聴けるし。プロジェクタでヴィジュアルもいろいろやってみます。
それでは会場でお会いしましょう。
※本日の第1回は予約された方で定員に達しておりますので、ご注意ください。


初回を目前にかなり緊張してますー。




レクチャー関連 | 10:11:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
「耳の枠はずし」第1回予約完了のお知らせ
3月28日(日)の音盤レクチャー「耳の枠はずし」第1回は、お蔭様をもちまして、予約していただいた方が定員の25名に達しました。どうもありがとうございました。
せっかく期待しておいでいただく皆様に、「来てよかった」と感じていただけるような内容とすべく頑張りたいと思います。せっかくの機会なのでいろいろ音を聴いていただこうと、3時間の持ち時間の半分以上は、音盤のプレイタイムにしてまいります。
第1回への参加につきましては、後はキャンセル待ちというかたちになってしまいます。申し訳ございません。ご了承ください。なお、当日のプレイリスト等は、各回終了後に、このブログにアップさせていただきます。
第2回以降はまだ予約に余裕がございます。
なお、各回の内容につきましては、2/24の記事(カテゴリー:レクチャー日程)をご覧ください。






レクチャー関連 | 21:37:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
「耳の枠はずし」について
福島恵一音盤レクチャーin Sound Cafe dzumi「耳の枠はずし」第1回は、3月28日(日)に開催します。詳しくは2/24の記事(カテゴリー:レクチャー日程)をご覧ください。

 「ユリシーズ」3号のディスク・レヴューで採りあげるRichard Skelton「Landings」(Type)やTomoko Sauvage「Ombrophilia」を繰り返し聴いている。音から香りのように風景が立ちのぼり、くっきりとあるいはゆらゆらと像を結ぶ。それは自然が勝手に生成する人間のいない世界だ。もちろん、作品をつくったのは人間で、楽器を演奏したり、PCの前に座って編集に悪戦苦闘したり、あるいは床に座って、水の入った茶碗をスプーンでかき回していたりすることは知っている。Tomoko Sauvageの演奏なんてyoutubeでも簡単に見られるし。けれど出来上がった音響、再生装置を通して私の耳に届けられるサウンドは、決してそうした営みに還元、あるいは解消できるものではない。そこにはどうしようもなく他の何かが宿っている。本当はそう言いたくないけれど、仕方ない、それを「神秘」と呼んでもいいだろう。

 音は我々の外にある。音は決してコミュケーションの道具ではなく、相手の意図を運ぶ乗り物でもない。たとえある意図を込めて発信したとしても(たとえば言葉のように)、必ず他の何かが紛れ込み、憑依する。発信者の意図を推し量ることで、音をわかった気になるのはやめにしよう。それは「聴くこと」を貧しくすることにほかならない。だいたい「聴くこと」は、そんな風に人間の自由になんてならないのだ。

 Tomoko Sauvageの生み出した音の不可思議な手触り、揺れる息遣い、おぼろに移ろう色合いを、「水を張った茶碗をかき混ぜる」動作やそれをコンタクト・マイクで拾う仕掛けに還元してしまえば、それはひとつの「ネタ」へと矮小化され、見て、あるいは知ってさえいれば、「ああ、あれね」と片付けることもできる。それが情報消費のやり方だ。こうしたことを続けている限り、人は「聴くこと」の豊かさへたどり着くことはないだろう。たとえライヴに行ったとしても事情は変わらない。聴衆は音を聴く代わりに演奏者の像(身体の運動)をとらえ、あるいは意図を探り、体験をそこへ帰着させようとする(それゆえ「聴くこと」は貧しく限定される)。演奏者の意図を超えて、様々な亀裂や断層をはらんだ音は、誰にも聴き届けられることなく、むなしく空中に吸い込まれていく。過剰な残滓として。

 もともと我々はあらかじめ知っているものしか、あるいは当面必要とするものしか眼に入らないし、耳にも聞こえない。そこには何重にも枠がはめられている。しかし、我々はそのことをふだん意識しない。音楽を聴くような場合にさえ。不均等な符割のせいで、実際にはとてもそうは聞こえないJ-POPの歌詞を歌詞カードで読み取って話題にすることに、何の不思議も感じていない人々。J-POPなど型にはまった音楽だとして、より「前衛」的なサウンドに耳を傾ける人たちも、先に述べた「演奏者/作曲者への還元」の罠にはまっていないだろうか。

 音盤レクチャー「耳の枠はずし」で、私がフリー・ミュージックを題材に採りあげたいのは、決してデレク・ベイリー論やフリー・ミュージックの歴史ではなく、まさにこのことなのだ。





レクチャー内容 | 13:06:55 | トラックバック(0) | コメント(0)
2つのパステル・ミュージック(2)
 前回の予告通り、今日は韓国のポップ・ミュージックを扱うインディ・レーベルPastel Musicを紹介します。皆さんは現在BS-TBSで水曜夜9時から再放送している「コーヒープリンス1号店」というTVドラマはご存知ですか。あのオープニング曲を担当しているMelodyをはじめ、ほとんどの楽曲を提供しているのが、Pastel Musicのアーティストたちです。基本的には洗練されたアコースティックなアレンジで、透明感のある女性がヴォーカルを取る感じ。パステルの名前通り、透き通った淡い切なさが素敵です。Pastel Musicは海外アーティスト作品のリリースも行っているんですが、Devendra BanhartやMark KozelekがKath Bloomの楽曲をカヴァーし、本人によるオリジナルと2枚組にした「Loving Takes This Course」の韓国盤を出してます。こう言えばレーベルとしての眼の確かさは伝わるんじゃないかな。
HPはこちら。ちょっと重いかも。 http://www.pastelmusic.com/

Pastel Musicのコンピレーションに収録されているZittenのMVのアニメーションがとっても切なくて泣けるので、以下にリンクを貼っておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=YxczoxCX1ac

音楽情報 | 21:53:23 | トラックバック(0) | コメント(0)
2つのパステル・ミュージック(1)
音盤レクチャー「耳の枠はずし」については2/24の記事(カテゴリー:レクチャー日程)をご覧ください。

 「2つのパステル・ミュージック」と題して、2回に渡り「パステル」絡みのミュージック・ショップとレーベルをご紹介します。
 1回目は奈良のpastel records。ここを知ったのは、確かLoren Connorsの作品を取り扱っているショップを検索してた時だったかな。お目当ての作品もさることながら、単に「新譜」を扱うお店という感じではなくて、セレクトショップ的な品揃えに「へえ~」と思ったものです。
 以降、ちょくちょく利用させていただいてます。フリーやアヴァン系は予備知識があって、演奏者名とかいろいろな情報をインデックスとして活用できるから、選盤もしやすいんだけど、ポップ・ミュージック系(フォーク、アンビエント、エレクトロニカ等を含む)は、選びようがなくて苦労してました。雑誌等のレヴューも結構当てにならないし。で、タワレコの試聴できる盤とかになりがちだったのですが、このpastel recordsは選盤も紹介文も本当に的確だし、趣味がいいんですよね。店主の寺田さんのお店紹介では、次のようになっています。

 PASTEL RECORDSのテラダです。
 パステルレコーズは、ザックリ申しますと、エレクトロニカ、フォーク、ボサノバ、ジャズから、フリージャズ、インプロ、現代音楽、実験音楽まで、ジャンル、新旧、有名無名問わず、心地よいうた、心地よいメロディー、アヴァンギャルドな音楽をセレクトしたお店です。店舗は奈良で営業中!

 Kath Bloom&Loren Connorsの再発を知ったのもここだし、「ユリシーズ」2号のベスト・アルバム2009で選んだ作品のうち、Cuushe「Red Rocket Telepathy」とAnnelies Monsere「Marit」を知ったのもここです。あるジャンルの専門店はあっても、店主の耳の良さを感じさせるお店ってあまりないんじゃないかな。アンテナのひとつとして頼りにしているお店です。もちろんネット通販していますのでどうぞ。店舗の方は縮小しちゃうみたいですね。残念です。並べられた美しいジャケットに惹かれて「ポストカード・ショップかしら」とお客さんが入ってきてしまう‥というエピソードを、以前、寺田さんが書いていらして、「いいなあ」と思いました。パッケージの魅力をきっかけに、思いがけず音楽と出会うって、すごく大事なことなんですよね。
 さて、次回は韓国のレーベルPastel Musicを紹介します。

pastel records http://www.pastelrecords.com/





音楽情報 | 18:26:32 | トラックバック(0) | コメント(0)
吉祥寺回遊
音盤レクチャー「耳の枠はずし」については2/24の記事(カテゴリー:レクチャー日程)をご覧ください。

以前から眼を着けていた吉祥寺の古書店2店へ、音盤レクチャーのちらしを置いてもらいに行きました。音楽書ということもあるけど、今回のレクチャーは結構シュルレアリスムやアンフォルメルなど、美術関係の話をする予定なので、そういうことに興味・関心がある方にも情報を届けたいな‥ということで。
 1店目は東急そばの2階にある「百年」。大きな画集もいっぱいあります。お店のHPで見つけておいたジャン・デュビュッフェの作品集(と思ったら研究書でした。その方がいいんだけど)を購入。すごく探させてしまって、何だか申し訳ない気持ちに。2店目は吉祥寺駅南口駅前の通りを右に行った(Sound Cafe dzumiの方)ところの「BASARA」。こちらはかわいらしいお店。ちらしはどちらもOKしてくださいました。ありがとうございます。
 続いて、せっかくなのでSound Cafe dzumiに寄って一休み。お客さんとなぜかテオ・アンゲロプロスのサウンドトラックの話になる。かつて「ジャズ批評」でレヴューした「ビー・キーパー」の2枚組LPが、何と1500円でディスクユニオンのエサ箱に眠っているという耳寄り情報も。この作品はヤン・ガルバレクの最高傑作ではと密かに思っているのに。
 そのディスクユニオン吉祥寺ジャズ館へちらしを置いていただいているご挨拶にうかがう。せっかくだから激安中古CDを1枚買って、「実は私‥」と切り出そうとしたら、ちょうど店員さんが私のレクチャーのちらしを袋に封入しようとしていて、思わず笑ってしまいました。
 皆さんの支えで何とかやっております。多謝。





レクチャー関連 | 23:35:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
混民サウンド・ラボ・フォーラム
音盤レクチャー「耳の枠はずし」については2/24の記事(カテゴリー:レクチャー日程)をご覧ください。

吉祥寺Sound Cafe dzumiで3月14日から北里義之さん主催の「混民サウンド・ラボ・フォーラム」が始まります。昨年、私がパネラーとして参加したシンポジウムは、この企画のプレ・イベントでした。
スケジュールは次の通り。なお、並行してコンサート企画もあります。詳しくはチラシをご覧ください(リンクに掲載の原田正夫様のブログの2月23日の記事で拡大版を見ることができます)。

■3月14日(日) 第1回「日本初のヴォイス・フェスティヴァル」
 パネリスト/巻上公一, 天鼓, 北里義之(司会)
 開場p.m.4:30 開演p.m.5:00
 料金 ¥2,000 (1ドリンク付)
■4月18日(日) 第2回「欧州フリーの現在を探訪する」
 パネリスト/マーク・ラパポート, 八木美知依, 北里義之(司会)
 開場p.m.4:30 開演p.m.5:00
 料金 ¥2,000 (1ドリンク付)
■5月2日(日) 第3回「批評の現場と音楽の現場: 場所論の試み」
 パネリスト/大友良英, 平井玄, 北里義之(司会)
 開場p.m.4:30 開演p.m.5:00
 料金 ¥2,000 (1ドリンク付)





ライヴ/イヴェント告知 | 22:37:44 | トラックバック(0) | コメント(0)

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