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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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2014年に聴いた50枚  My Favorite 50 CDs in 2014
 音楽サイトmusicircus恒例の「XXXX年に聴いた10枚」に今年も参加させていただいた。2014年は諸般の事情から何と50枚をリストアップさせていただいた。私なりの2014年の総括や各盤のディスク・レヴューは、下記のURLをご参照いただくとして、ここには50枚のリストを転載しておきたい。なお、40までは元となるレヴューを本ブログに掲載しているが、41以降は書下ろしとなっている。
http://homepage3.nifty.com/musicircus/main/2014_10/tx_3.htm


1.stilllife / 夜のカタログ
2.stilllife / Color of Winter
3.hofli / 12ヶ月のフラジャイル
4.歌女 / 盲声
5.藤巻鉄郎 / 奏像
6.高岡大祐 / 女木島
7.ライブラリ / ライト
8.Rhodri Davies / Pedwar
9.The Recedents / Wish You Were Here
10.John Edwards, Mark Sanders, John Tilbury / A Field Perpetually at the Edge of Disorder
11.Great Waitress / Flock
12.Hugh Vincent, Yasumune Morishige / Fragment
13.Arne Deforce , Mika Vainio / Hephaestus
14.Michel Doneda / Everybody Digs Michel Doneda
15.Hassler-Ullmann-Kupke-Follmi / Hassler
16.Fred Frith, Michel Doneda / Fred Frith/Michel Doneda
17.Derek Bailey, Simon H.Fell / The Complete 15th August 2001
18.Harry Partch / Plectra and Percussion Dances
19.Arnold Dreyblatt / Arnold Dreyblatt, Choice
20.Populista Presents Ralf Meintz, Karolina Ossowska, Mikolaj Palosz play Giuseppe Tartini La Sonata in Sol Minore Al Terzo Suono
21.Anne Guthrie / Codiaeum Variegatum
22.Partial / LL
23.Rhodri Davies, John Butcher / Routing Lynn
24.Antoine Beuger / Tschirner Tunings for Twelve
25.Ilia Belorukov, Pedro Chambel, Bruno Duplant, Kurt Liedwart / Quiet Place Recomposed
26.Chris Strickland / Animal Expert
27.David Michael, Slavek Kwi / Mmabolela
28.Gilles Aubry / The Amplification of Souls
29.Frederic Nogray / Merua
30.Phillip Sulidae / History of Violence
31.Banks Bailey / A Listening of Stones
32.Edu Comelles / A Country Falling Apart
33.Arturas Bumsteinas / Different Trains
34.Carrie Olivia Adams, Joseph Clayton Mills, Deanna Varagona / Huntress
35.Gianluca Becuzzi / (b)haunted
36.Human Greed / World Fair
37.Nawa / Ancient Sufi Invocations and Forgotten Songs from Aleppo
38.Various Artists / Seven Skeletons Found in the Yard Trinidad Calypsos 1928 - 1947
39.Washington Phillips / What Are They Doing in Heaven Today ?
40.Benedicte Maurseth, Asne Valland Nordli / Over Tones
41.Marta Valdes / En La Imaginacion
42.Reet / Eesti Rahvalaule
43.Itasca / Unmoored by the Wind
44.Rachael Dadd / We Resonate
45.Zitten / Diaspora
46.Lutine / White Flowers
47.Damien Rice / My Favourite Faded Fantasy
48.Minha Dolores / Nina Becker Canta Dolores Duran
49.Yann Fanch Kemener, Aldo Ripoche, Damien Cotty / Les Chants De La Passion
50.Jürg Frey / 24 Worter


 リストを眺めるだけで、いろいろなことがよみがえってくる。CDの内容だけでなく、連動したライヴでの体験、あるいはそれらについて考えたり、友人たちと話したりしたことなど。リスニング・イヴェント『松籟夜話』を始めた今年は、そうした部分でさらに厚みが増すかもしれない。
 2014年作品であること、アーティストの重複を許さない等の制約を厳格に適用して、この50枚を無理やり10枚に絞り込むとすれば、1,3,4,10,11,12,21,27,28,37というところだろうか。その中からさらに1枚だけを選ぶとなると、どうしてもライヴも体験した1,3,4あたりがまず浮かび、次いで2014年の器楽的インプロヴィゼーションの充実を伝える10,11,12ということになるのだが、ここはあえて37を選ぶことにしたい。特に冒頭曲。人の声の魔術的とも言えるしなやかな勁さに圧倒される。シリアの古都アレッポからの便りという点でも貴重。声つながりで次点には28を。カイロ市街の雑踏が視覚的に像を結ぶことなしに、毛穴から浸透してくるような前作とは全く異なる、言わばサウンド・ルポルタージュだが、やはりいま/ここを生きる音響の生々しさに打たれる。







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ディスク・レヴュー | 22:42:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
明日の『松籟夜話』第三夜に向けて  Toward the Third Night of "Syorai Yawa" on Tomorrow Evening
 明日の『松籟夜話』第三夜に向けて、今も仕込みの最中です。おかげさまで3回目を迎えることができたこのイヴェントも、回を追うごとにますますディープになり、地球を向こう側に突き抜けそうな勢いで掘り進んでおります(笑)。
 特に今回は、「フランシスコ・ロペスと熱帯雨林」がテーマということで、そもそもこういうテーマの設定自体、フツーでは「ありえへん」感じで、ハードコアというか、隔絶したところがあります。ロペスについては、来日時に5日間に渡るワークショップに参加した濃密な体験があり、熱帯雨林については立ち入ったことはないのですが(脇をかすめたことはあります。マレーシア北部)、やはり不可思議な記憶を伴うオブセッションがあり、両者が螺旋状に絡み合うことにより、観念や映像や音響が錯綜・繁茂する中へと、どんどんと奥深く入り込んでいってしまうのを止めることができないでいます。
 イヴェントの相方を務める津田貴司は、まだ若いのに私なぞと違って人当たりの優しい人格円満な人物なのだが、その実、根っこのところは私以上にハードエッジなところがあって、今回も「もっとやれ」とけしかけこそすれ、引き戻してはくれない。
 ということで、熱帯雨林の深部を手探りでさまよう3時間。比類なくディープかつハードコアであることだけは保証します。内容紹介として、言及されるであろう固有名詞を(姓の)アルファベット順に列挙しておきます。この並びに「おおっ」とのけぞった方、見逃す手はありませんぜ。もちろん、予備知識がなくても、音響と映像、観念の交錯を、遊園地のメリー・ゴー・ラウンドのように、充分楽しんでいただけますので、どうぞご安心ください。

Baka Forest People, Bakaya Pigmy, Bali Painting, J.G.Ballard, Karl Blossfeldt, Andre Breton, Joseph Conrad, Max Ernst, Walker Evans, Steven Feld, C.D.Friedrich, 原田正夫, Florence Henri, Michael Herr, Alexander von Humboldt, Ituri Forest Pigmy, Ariel Karma, 金子光晴, 金子智太郎, 香山滋, Rosalind E.Krauss, Slavek Kwi, Claude Levi=Strauss, Francisco Lopez, 真木悠介, Andre Masson, David Michael, Moholy=Nagy Lazslo, 中平卓馬, Frederic Nogray, 小栗虫太郎, Horacio Quiroga, Man Ray, Henri Rousseau, Louis Sarno, Stephene Shore, Walter Spies, Richard Tinti, David Velez, Simon Whetham


2015年6月7日(日) 18:00~(21時頃終了予定)
会場 ギャラリー白線(杉並区阿佐谷南1-36-14)
料金 1500円(珈琲付)

『松籟夜話』とは
音楽批評・福島恵一とサウンドアーティスト津田貴司による、フィールドレコーディングを中心に「聴く」ことを深める試み。
さまざまな音源を聴きながら、「音響」「環境」「即興」をキーワードに夜話を繰り広げます。
ギャラリー白線オーナー・歸山幸輔によるスピーカーとていねいに落とした珈琲もどうぞおたのしみください。


松籟夜話第三夜ちらし縮小版


ライヴ/イヴェント告知 | 16:00:23 | トラックバック(0) | コメント(0)