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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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「タダマス」、ハロウィンで仮装する "TADA-MASU" will dress up for Halloween, 31st of October
 益子博之と多田雅範のナヴィゲートする同時代音楽シーンの定点観測イヴェント「タダマス」の31回目は、ハロウィンの迫る今週末の開催となる。
 「タダマス」番外編として、ele-king別冊『Mutant Jazz』に益子・多田インタヴューが掲載され、「おおっ」とのけぞっていたら、「タダマス30」の後、朝日新聞が運営する「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア『DANRO』に益子のインタヴューが掲載された。題して「『ひたすら音楽を楽しみたい』」ニューヨーク『ジャズ詣で』17年の筋金入りファン」(*1)。
 *1 https://www.danro.bar/article/11824895

 内容については、相方である多田による紹介を引用するとしよう(*2)。
*2 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20180919

 ライブに行きまくっていた90年代、海外こそ(短期留学以外は)行ってませんが、国内にも面白い音楽はたくさんあって、メディアはアテにならんなーと思ってました。90年代はジャズが停滞していた、みたいな論調は失笑ものです。
90年代末にカナダに留学して、やはり日本でほとんど知られていない現地ミュージシャンの素晴らしいライブもたくさん見ました。メディアの責任もあるけど、そもそもメディアには限界があるという認識が必要で、情報を受け取る側のメディア・リテラシーも問われますね。
 
以下引用。
『その後、モダン・ジャズを中心に幅広く聴いていましたが、90年代に入ると、ジャズの新しい曲を聴く機会が少なくなりました。
「日本の雑誌がほとんど紹介しないので、海外の新しいミュージシャンは出てきていないのかと思っていたんです」
ところが、実際は違っていました。世界中から集まって来るミュージシャンによって、ニューヨークのジャズ・シーンは生き生きと脈打っていたのです。ただ、日本のメディアで紹介されていないだけで。』

  「入り口としての評論とか言葉は、必要だと思うんです。でも、音楽を語るのは難しい。本当は音楽について何も言いたくないんですよ。語れと言われるから語るけど……。言葉にならないものを体験しているというか、言葉にして捉えた瞬間、“それ”になっちゃう。言葉のほうが勝ってしまうから。そうじゃないものが消されてしまって、聴こえてこない。それがもったいないんです。言葉だけを信じずに、それはひとつの捉え方に過ぎないものだということがわかったうえで、聴いて楽しむことができたらいいと思っています」
 ラストに持ってきたこのフレーズ!さすがの編集者だ!


http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20180919

 その後、益子は何と、「この連載で最初の海外『スーパーファン』」として、定評ある音楽情報サイトとして、1995年以来活動を続けるAll About Jazzにも登場することとなる(*3)。
 *3 https://www.allaboutjazz.com/meet-hiroyuki-masuko-by-tessa-souter-and-andrea-wolper.php?pg=1

 最近は「NYダウンタウン・シーンの定点観測」とはもう呼べないほど、NY以外、あるいは米国以外のシーンも採りあげている「タダマス」だが、今回はこうした流れを受けてか、NY在住の挾間美帆がゲストとして登場する。

 ゲストには、NY在住の挾間美帆さんをお迎えすることになりました。作曲家・編曲家、そして指揮者として、多彩な分野で世界を舞台に活躍する挾間さんは、「即興的瞬間」をどのように捉えているのでしょうか。お楽しみに。(益子博之)

 この「いつも通り」のあっさりした紹介を、多田が次のようにブログで補足している(*4)。
 *4 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20181022

 わお!ゲストはNY在住の、マンハッタン音楽院大学院(ジャズ作曲専攻)を経て世界デビューを果たし、2016年には米ダウンビート誌の「未来を担う25人のジャズアーティスト」に選出された、あの挾間美帆ではないか!、『ジャズの100枚。』挾間美帆 - 私が影響を受けたジャズの1枚(*5)。

 *5 https://www.youtube.com/watch?v=e4pToKTEfBE
 かわいい、かわいすぎる、
 アメリカと日本のメディアに取り上げられて有名人となったマーケティングコンサルティングが本業の益子博之と、


貧困層の非正規雇用の、これはジャズじゃねえ!ジャズミュージシャンはジャズを演れ!、とディスクユニオンの試聴機に向かって怒鳴り、買取価格に文句をつけ、新譜コーナーでスマホで写メだけして帰ってくる、タワレコ寄ってイントシ2冊持ってきたくせに光ヶ丘に着いたらケッとゴミ箱に挿入する、Jazz Tokyoからキースの新譜を郵送してもらっても悪態をついたタガララジオ53だけ入稿し、キースの新譜は iTunes からも速攻でゴミ箱に挿入する、せっかく雇ってくれた社長さんにそれはクズでしょとため口をきき雇い止めにされ、くだらねぇ世の中だ、くだらねぇオレタチ、エレファントカシマシを口ずさみ、そんな、運転手と喫煙にしか能がないような、浦安鉄筋家族の大鉄のような、ただただニコチン臭いだけのジジイ、である、おれ、と、
 世界のジャズファンの属性をこの三人ですべてカバーできるという、史上初の文化人類学的ジャズ聴取の試み、

 私としては、前述のele-king別冊『Mutant Jazz』に執筆したアンソニー・ブラクストンに関する拙論でも用いた「即興的瞬間」が、ここで引かれているのが大層気になるところだ。当日、これを巡ってのやりとりが交わされるのだろうか。

 あれれ、こないだ益子さんちのスピーカーで選曲を予習してきたはずなんだが、またすっかり思い出せないでいる、ええいままよ、今を生きるのだ、今生きてればなんとかなる、何を書いているのか、(多田によるブログ*4の続き)

 相変わらず展開に予断を許さない「タダマス」。これは何を措いても、とりあえず現場に駆けつけ、時代の目撃者となるよりほかはない。

益子博之×多田雅範=四谷音盤茶会 vol. 31
2018年10月28日(日) open 18:30/start 19:00/end 22:00(予定)
ホスト:益子博之・多田雅範
ゲスト:挾間美帆(作曲家/編曲家)
参加費:¥1,500 (1ドリンク付き)

タダマス31ちらし縮小
タダマスハロウィン160



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ライヴ/イヴェント・レヴュー | 23:23:02 | トラックバック(0) | コメント(0)