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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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絶景ポイントとしてのカフェの空間  Cafe Space As the Point of Superb View
 前回レヴューしたNYジャズ最先端定点観測イヴェント「四谷ティー・パーティ」に会場を提供してくださっている「綜合藝術茶房 喫茶茶会記」店主福地さんから、ブログに次のようなコメントをいただきました。


 益子さんと多田さん、周辺各位から「シンクロニシティ」というキーワードから得られるような瑞々しいなにか(抽象的すぎますね 笑)を得られるようです。それはお仕着せのものではなくて、自分だけで思案して一人旅をして、まったく偶然に絶景ポイントで出会った人たちとの共感のようなものだと思います。それぞれ孤高なのですが、それ故に先天的な美意識の共有が得やすい。そんな旅をする者の関所。それがタダマスですね。


 う~ん。うまいことをおっしゃいますね。自分だけが発見したとの喜びとともに、絶景に思わず見とれていると、他にも同じ景色を見詰めているものがいるのに気づく。最初から徒党を組んだり、同じ情報源にアクセスして「ネタ」が共通であることを確認しあったりするのではなく、別々の方角から歩いてきて、またいずれ別々の方向に散っていくのだが、いまたまたま同じ景色を見ている。だからこそ、いまこの瞬間も、見ているこの景色もかけがえのないものと感じる‥‥そんなところでしょうか。

 ちなみに「タダマス3」については、すでに月光茶房店主・原田さんのレヴューがブログに掲載されています。私みたいに自分のことばっかし書いてるんじゃなくて、ちゃんと出演者の発言をフォローした大人(たいじん)の風格溢れるリポートになっています。

http://timbre-and-tache.blogspot.com/2011/10/blog-post_25.html#!/2011/10/blog-post_25.html


 さらにホストのお二人による振り返りもまた、すでにそれぞれのブログに掲載されています。益子さんのものは最近通ったライヴ・レヴューも併せて読むことができます。

多田さん http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20111025
       http://www.enpitu.ne.jp/usr/7590/diary.html

益子さん http://gekkasha.modalbeats.com/?cid=43768


 同じ時間、さして広くも無い同じ空間にいて、同じ音を聴きながら、みんな違うことを感じ、異なる風景を思い浮かべているんだなー‥と。この辺が「まず一体感ありき」みたいな「ハコ」と違って、カフェのいいところだと思います。そこに集う者をひとつに束ねてしまわず、思い思いに夢想する余地を残しておく「寛容さ」。それこそは、いま私たちのまわりに一番欠けているものではないでしょうか。

 喫茶茶会記店主の福地さんは、ご自身のブログで「藝術喫茶を営んでいると選りすぐりのメンバーが集まるので高尚な店と思われる節があるが、私が高尚でないのでバランスが取れている」と謙遜していらっしゃいますが、確かに様々な活動の交差点/プラットフォームとしてのカフェは、「目利きの店主が厳選した‥」ではダメかもしれません。セレクト・ショップではないのだから。それぞれの活動の交流/発展はもっと自然発生的なプロセスであり、店主にはそれを見守る「寛容さ」こそが求められるのでしょう。


喫茶茶会記アクセスマップ
四谷三丁目駅からほど近い。


こんなものも展示されていたり‥。
知らないオトナの世界の魅力。

photo:Masao Harada



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批評/レヴューについて | 23:28:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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