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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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灰野敬二の本(予告)  The Book of Keiji Haino (Advance Announcement)
 灰野敬二の初めての単行本『捧げる 灰野敬二の世界』が11月21日に、河出書房新社から出版される。私の手元にも出版社からの献呈本がいま届いたばかりだ。なので、ロング・インタヴューや活動記録、完全ディスコグラフィを収録した内容については、彼のライヴに通いつめる熱狂的ファンであり、今回の編集作業でも活動記録の集成に参加したmiro氏が、自身のブログ『A Challenge To Fate(運命への挑戦)』(これも灰野敬二のCDタイトルからの引用である)でレヴューしているもの(※)をご参照いただこう。
※http://blog.goo.ne.jp/googoogoo2005_01/e/afb5e8fd7c92a07789a2ffa395b11342

 miro氏の記述にもあるように、今回の編集作業に私は完全ディスコグラフィーのディスク・レヴュー担当者として参加している。通常のような分担執筆ではなく私一人で書かせていただいた。これはおそらく珍しいやり方だろう。170枚を超える全ディスクを聴き通す中で見えてきたものについては、ディスク・レヴュー本文、あるいは前書きに記したつもりだ。そこから引用を始めると止め処もなくなりそうなので、ここではともかくもそれが得がたい経験であったことを記すに留めておこう。

 灰野敬二は固定したイメージというか、記号の断片だけで語られてしまいやすいアーティストだと思う。黒、夜、轟音ギター、サングラス、ジャパノイズ、長髪‥‥。そのことの不幸は、聴いていないのに聴いたような気に、知らないのにすでに知ってしまったような気になってしまうことだ。「聴かず嫌い」で彼を遠ざけている人たちも、そして彼の忠実な信者/崇拝者たちも。以前にレヴューした映画『ドキュメント 灰野敬二』とともに、この本がそうした「迷信」を打ち破る力になればいいなと思う。これはお世辞でも追従でもなく、音楽批評に携わる者として躊躇なく断言できることだが、彼はもっと聴かれ/知られてよい、いや聴かれ/知られるべきアーティストなのだから。



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書評/書籍情報 | 22:11:54 | トラックバック(0) | コメント(0)
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