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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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夜、松の葉が風に鳴る音が聴こえたような気がした  In the Night, I Felt Like I've Heard Sounds Pine Tree Leaves Rustling in the Wind
 縁あって津田貴司さんといっしょにリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開くことになりました。耳をすまし、音を聴き、その時間空間に身を浸しながら、言葉を放つという、まあ「耳の枠すまし」みたいなもんです(笑)。第1回はミッシェル・ドネダを採りあげますが、彼の全体像を探るというよりも、彼の音を通して聴くことを深める‥ということでしょうか。きっと、そのことにより、ドネダの音は今まで以上にヴィヴィッドに肌に触れてくることになるでしょう。ぜひ、おいでください。
https://www.facebook.com/events/277814799092406/?notif_t=plan_user_invited
松籟夜話1_convert_20141008211916


 ちなみに松籟(しょうらい)とは、松の梢に吹く風。また、その音のことで、松韻(しょういん)あるいは松濤(しょうとう)とも言うようです。私がこの言葉を初めて知ったのは、益子で行われたワークショップ「みみをすます」に参加した際のことで、山道を歩いていた津田さんがふと足を止めて、「松籟が聴こえますね」とぽつりとつぶやいたのでした。いっしょに歩いていた私や多田さんは、津田さんの指差す方を眺めながら、「どれがその音なんだろう。何にも聴こえないや」と途方に暮れたのですが(笑)。
 というわけで、松籟自体は私にとって「幻の音」です。なので今回のタイトルも「〜ような気がした」と何だか弱気です(笑)。むしろ、夜の静寂(しじま)に漂う気配みたいなものかと。「松濤」は渋谷区の地名にありますね。大学時代、よく授業をさぼって、松濤町にある公園に、池のアヒルと話をしに行っていました。何と孤独な青春(泣)。その時は松濤がそんな意味だって知らなかったけど。「松韻」は上野公園にある懐石料理の韻松亭を思い出します。風情のある建物で、たとえ庭が見えない席でも雰囲気があります。でも確か茶つぼ三段弁当には、名物の豆ご飯が付かなくなっちゃったんだよねー。残念。
 閑話休題。津田さんによる案内文を転載しておきます。


松籟夜話 第一夜

音楽批評・福島恵一とサウンドアーティスト・津田貴司による、フィールドレコーディングを中心に「聴く」ことを深める試み。
さまざまな音源を聴きながら、「音響」「環境」「即興」をキーワードに夜話を繰り広げます。
ギャラリー白線オーナー・歸山幸輔によるスピーカーとていねいに落とした珈琲もどうぞおたのしみください。
第一回は、フランスの演奏家ミシェル・ドネダを中心に音源を聴き込みます。

2014年11月10日(月)20:00〜(22:30終了予定)
1500円(珈琲付/おかわり300円)
松籟夜話mapギャラリー白線(阿佐ヶ谷)
東京都杉並区阿佐谷南1-36-14 ハウス白鳥1F-B
03-5913-9286
http://hakusen.jp/





福島恵一(音楽批評/「耳の枠はずし」)
http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/
津田貴司(サウンドアーティスト)
http://hoflisound.exblog.jp/
歸山幸輔(ギャラリー白線/反射板スピーカー+珈琲)
http://hakusen.jp/


 第一夜のお題はミッシェル・ドネダ。そもそも津田さんの演奏を初めて聴いたのが、以前にも書きましたが、2012年の12月、イヴェント『Study of Sonic』においてでした。その時、私は金子智太郎さんと二人でレクチャーを担当し、一方、津田さんはsawakoさんとのデュオで演奏。アフターアワーズに少し話をした時、津田さんがドネダを聴いていることを知って、ちょっと驚いたのをよく覚えています。ドネダはデレク・ベイリーとはまた違う意味で、「即興演奏のハードコア」に位置していると思っていたので。
 ドネダについては、これまで何回となく書いてきました。いつ聴いても、何度聴き返しても新たな発見のある、聴き込み掘り下げる価値のあるアーティストです。でも、今回の松籟夜話では、彼の全体像とか、新たに切り開いた局面だとかを読み解き伝えることを目的とはしません。ドネダは言わば入り口と言うか、道しるべに過ぎず、ドネダ自身よりも「ドネダを通して」開けてくる眺めを見ていきたいと思います。
 津田さんが「ドネダは灯台みたいなもの」とうまい喩えをしています。そう、光源よりも光源に照らし出される景色の方が今回の主役です。‥と言いながら、暗闇を一筋の光がさーっと走っていく時のドキドキ感もそこには含まれていて、ドネダが類い稀なる「灯台」であることが明らかになることでしょう。

 人前で話すのは久しぶりですが、今回は進行を津田さんにお任せして、話を無責任に広げる役回りができればと思っています。というわけで、どうぞおいでください。お待ち申し上げております。

松籟夜話2 松籟夜話3 松籟夜話4
Michel Doneda, Pierre-Olivier Boulantによる『Montsegur』演奏・録音風景から
PuffskyddレーベルHPから転載


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ライヴ/イヴェント告知 | 21:29:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
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