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福島恵一

Author:福島恵一
プログレを振り出しにフリー・ミュージック、現代音楽、トラッド、古楽、民族音楽など辺境を探求。「アヴァン・ミュージック・ガイド」、「プログレのパースペクティヴ」、「200CDプログレッシヴ・ロック」、「捧げる-灰野敬二の世界」等に執筆。2010年3~6月に音盤レクチャー「耳の枠はずし」(5回)を開催。2014年11月から津田貴司、歸山幸輔とリスニング・イヴェント『松籟夜話』を開催中。

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生成音楽ワークショップの展覧会 The Exhibition of “Generative Music Workshop”
 本ブログでもこれまで何回か紹介してきた「生成音楽ワークショップ」(城一裕+金子智太郎)が2010年の結成以来の活動をまとめた展覧会を開催する。
 これまでの活動内容はサイト(http://generativemusicworkshop.wordpress.com/)に詳しいが、以下に概略を記しておこう。

【コンセプト】
 「生成音楽」は装置やルールを使う自動作曲の音楽です。
 生成音楽ワークショップは 過去の生成音楽の名作を「再演」します。
【これまでの活動】
第1回:スティーブ・ライヒ「振り子の音楽」(1968)
(Make Tokyo Meeting 05、2010年5月22-23日)
第2回:アルヴィン・ルシエ「細長いワイヤーの音楽」(1977)
(Interferenze Seeds Tokyo 2010、2010年6月26-27日)
第3回:リチャード・ラーマン「トラヴェロン・ガムロン(自転車のための音楽)」(1978)翻案
(ICCキッズ・プログラム2010「いったい何がきこえているんだろう」2010年8月4日-9月5日 )
第4回:生成音楽ワークショップ+杉山紘一郎「「聴く」装置としてのエオリアン・ハープ」
(黄金町バザール2011「まちをつくるこえ」2011年8月6日-11月6日)
エオリアン・ハープ制作ワークショップ
(第1回 黄金町バザール2011会場 かいだん広場、2011年10月15日、第2回 403Forbidden、2012年7月29日)
第5回:ミラン・ニザー「ブロークン・ミュージック」(1965)
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2011年11月19日)
第6回:レオン・O・チュア「チュア回路」(1983)
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2011年12月3日)
第7回:ジョン・ケージ「失われた沈黙を求めて」(1978)
(Make Ogaki Meeting 2012、樽見鉄道、2012年8月25-26日)
第8回:「アリの足音聴診器」
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2012年12月15日)
第9回:鳴釜
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2012年2月18日)
第10回:城一裕「紙のレコード」(2012)
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2013年12月22日)
第11回;ラジオ
(横浜国立大学音楽音響スタジオ、2014年3月16日)
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第1回 スティーヴ・ライヒ「振り子の音楽」


 生成音楽とは、文字通り、その場で刻々と生み出される音楽である。人の手によってあらかじめ書かれた作品ではない。あらかじめ指定されるのは、生成のための簡単なルールや生成をもたらす機会仕掛けであって、五線譜のような記号体系ではないのだ。生成の過程は常に生成する場所と共にあり、その環境に大きく影響される。
 たとえば私が体験したアルヴィン・ルシエによる「細長いワイアーの音楽」のミニチェア版再現では、会場の混み具合により音が微妙に変化する。人が多くなればそれだけさまざまな振動が生じて張られたワイアーに伝わるが、その影響は複層的であり、互いに打ち消し合う振動もあるだろう。それに人が多くなると、それだけ音を吸うことになるので、床から伝わる振動は増えても、空間から受ける影響は少なくなると考えられる。このようにして多数のパラメーターが関係することにより、予想できない反応が生じてくる。
 これだけでもじゅうぶん興味深いが、生成音楽ワークショップの活動は、次のような過去の名作の再現だけでなく、フランシスコ・ロペスを招いてのワークショップ「The World as Instrument」を開催したり、ジョン・ケージ「失われた沈黙を求めて」を再現というより、まさに新たな創発的イヴェントとして成立させてしまうなど、未来に向けて開かれているところにある。単なるアーカイヴではないのだ。
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第2回 アルヴィン・ルシエ「細長いワイアーの音楽」


 それでは展覧会の内容を見てみよう。前述の生成音楽ワークショップのサイトから転載する。

「生成音楽ワークショップの展覧会」
会期:2015年3月14日(土)〜2014年3月18日(水)
会場:さくらWORKS〈関内〉http://sakuraworks.org/
住所:〒231-0012 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
アクセス:JR関内駅より徒歩5分、みなとみらい線馬車道駅より徒歩5分
開館時間:11:00-20:00(3月14,15日),11:00-18:00(3月16−18日)
入場料:無料
URL:https://generativemusicworkshop.wordpress.com/

開催概要
音楽家の手を離れて自動的に奏でられる音楽を「生成音楽」と呼びます。城一裕と金子智太郎による「生成音楽ワークショップ」は、装置を使った生成音楽の古典作品を再現することで、この音楽の実践のあり方を考えるプロジェクトです。2010年に始まり、これまでに11回開催された本ワークショップは展示、イヴェント、子供向けプログラム、大学講義などのかたちで、毎回異なる作品を再現してきました。「生成音楽ワークショップの展覧会」はこれまでの活動のひとつの総括として、過去の実践を紹介しながら、取りあげてきた作品のいくつかをもう一度再現、展示します。

展示構成(予定)
◾アルヴィン・ルシエ「細長いワイヤーの音楽」(再現)
◾エオリアン・ハープ
◾レオン・O・チュア「チュア回路」(再現)
◾ジョン・ケージ「失われた沈黙を求めて」(再現資料)
◾鳴釜

お問い合わせ
中川克志(横浜国立大学都市イノベーション研究院准教授)
E-mail:katsushinakagawa@ynu.ac.jp

主催:生成音楽ワークショップ(城一裕+金子智太郎)
共催:YCCスクール
協力:横浜国立大学人間文化課程音響空間スタジオ(中川克志研究室)、杉山紘一郎(冷泉荘管理人)、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
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第3回 リチャード・ラーマン「トラヴェロン・ガムロン」


さらに次のような魅力的な関連イヴェントも用意されている。

関連イヴェント
①エオリアン・ハープ制作ワークショップ
このワークショップでは参加者ひとりひとりが自分のエオリアン・ハープを制作します。エオリアンハープの研究者である杉山紘一郎さんを講師に招き、この楽器が鳴る原理から制作のノウハウまでていねいに解説していただきます。制作のあとは自分のエオリアン・ハープを持って近隣をまわり、都市環境における「聴く」装置としてのエオリアン・ハープの可能性を探ります。
日時:3月15日 12時から15時
会場:さくらWORKS〈関内〉
講師:杉山紘一郎(冷泉荘管理人)
人数:10名(定員になり次第締め切ります)
参加費:3000円(含材料費)、要事前申込み
申し込みフォーム:http://goo.gl/osOx9x
*材料・工具はこちらで用意してありますが、作ったエオリアン・ハープ(1m x 10cm x 10cmくらい)を持ち帰るための袋(IKEAキャリーバッグ等)があると便利です。

②トーク・セッション「生成音楽の実践を考える(仮)」
日時:3月15日 16時から17時半
会場:さくらWORKS〈関内〉
登壇者:畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)、中川克志(横浜国立大学都市イノベーション研究院准教授)、城一裕、金子智太郎
入場料:無料

③パフォーマンス
日時:3月15日 18時から20時
会場:さくらWORKS〈関内〉
出演者:堀尾寛太、杉山紘一郎、大山千尋(IAMAS)ほか
入場料:無料
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エオリアン・ハープ


 生成音楽ワークショップのこれまでの活動に関する『耳の枠はずし』での言及は次の通り(ただし、フランシスコ・ロペス ワークショップ「The World as Instrument」については、言及が多いので省略しました)。参考に参照していただきたい。

Music on a Long Thin Wire
http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/blog-entry-39.html
「生成音楽ワークショップ」のサイト
http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/blog-entry-115.html
エオリアン・ハープ制作ワークショップ
http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/blog-entry-174.html
ケージ列車に乗ろう
http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/blog-entry-183.html
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ライヴ/イヴェント告知 | 23:02:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
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